アネモネ
すこしずつ、料理をする気力(気持ち?)が戻ってきて、きょうは年始の準備にと黒豆を煮て、紅白なますを作り、おもちのための小豆を炊いた。たのしい作業だった。やはりわたしは料理がすきなんだなあと思う。
また作りたくない時期がやってくるのかもしれないけれど、その時はその時。ちょっと休めばまた作りたくなるのだろう。もうすこし、気安く考えてもいいのかもしれない。
2020年が暮れてゆく。わたしにとって20代最後の年でもあった。また、夫と過ごしたたいせつな、かけがえのない一年めの時間だった。
世界じゅうがたいへんなことになっている。TVのニュースを、もうずいぶん長いこと観ていない。気分がわるくなるから。ネットのニュースも。夏ころからは、youtubeの好きな動画を観たり、本を読んでばかりいた。でもたぶん、それできっとまちがってないのだと思う。
じぶんの居心地の好いと思える空間、気持ちがらくになれることごとについて、深く考えられた一年だった。
わたしにはわたしのペースがあって、あなたにはあなたのペースがある。
それぞれのかなしみがあって、それぞれの地獄がある。
そんなのとうにわかりきっていたことなのにね。
短歌を、またがんばろうと思う。去年も言ったっけ? まあいいや、なんどでも言っておこう。来年は私生活がだいぶ忙しくなりそうな予感(忙しくさせているのはわたし自身なのだけど)がするので、時間をしっかりやりくりして。
できることをやろう。わたしにはわたしなりの、できることがきっとあるはずだから。
2020年を生き延びられて、ほんとうによかった。来年も、また。